AI社員で回す会社講座

区分3 会社の形を変える★★

No.08 すぐ使える活用事例

みかみさん(発信者)が実際に仕事で使っているAIの使い方を、事例で確かめます。最後は、自分の事業に当てはめて、講座を締めくくります。事例は全部覚えず、使えそうな物を1つ選べば十分です。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 「つくる」事例
  3. 第2章 日常で使う事例と、全部を進める仕組み
  4. 第3章 自分の事業に当てはめる
  5. 第4章 やってみよう
  6. 確認問題

第0章 前提知識

① この単元の動画 :「ガチで使っているものだけ」

動画は、みかみさんが「ここ1か月で本当に使ったもの」だけを見せる動画です。 動画の公開は2026年1月9日です。ツールの名前や機能は、その時点のものです。 今の状態を公式ページで確かめた結果は、第3章の最後の枠にまとめています。

動画の事例は、全部で5つです。 その5つに、最後に紹介される「全部の仕事を進めてくれる仕組み」が加わります。

② 2つのタイプのAIを分けて見る

事例を読みやすくするため、先にAIを2つのタイプに分けます。

エージェント型は、とても速いのが強みです。 その代わり、細かい所は勝手に決められてしまいます。

③ 先に伝えておくこと

動画の事例は、すべて「人が最後に確かめる」前提です。 みかみさんも、100点満点なら90点、という言い方をしています。残りは人が直します。

また、この単元で扱う例には、お客さんの個人情報を入れる場面はありません。 あなたが事例をまねする時も、利用者さんやお客さんの名前など、本人が分かる情報は伏せてください。

第1章 「つくる」事例

① コードを書く :Cursor さらっと

みかみさんは、自社のサイトの機能を、Cursorというツールでコードを書いて作りました。 Cursorは、コードを書くためのAIのツールです。

聞き手の疑問は、「ChatGPTやClaudeでも書けるのでは」でした。 みかみさんの答えは、他のコードがどうなっているかを分かった上で書いてくれるから、ちゃんと書ける、というものです。 チャットだけだと、全体の状況を伝えきれません。

みかみさんは、エンジニアではありません。ただ、勉強して分かるようになったそうです。 この事例は、あなたがすぐ使う必要はありません。「全体を見て書けるツールがある」と知っておけば十分です。

② ホームページを作る :Manus 必ず覚える

みかみさんの会社の新しいサービスの紹介ページは、Manusというエージェント型のツールで作りました。 社員の人と一緒に、1〜2時間で作ったそうです。公開の2時間前まで間に合っていなかった、という裏話もあります。

作り方は、こうです。

  1. 「最高のホームページを作って」と伝えて、自分の文章と参考にするページを渡す。
  2. 一度できたものを見て、「違う。実際の画面を使って」と、実際のサービスの画面を渡す。
  3. 3往復ほどで、「無料で始める」を押すと実際のサービスにつながるページができた。

みかみさんは、公開から数日で登録が3000人に達した、と話しています。 ページに入れた動画も、社内のチームがAIで作ったものです。

評価は、90点です。 デザインの細かい調整までは指示が通らない、という理由でした。 少ない往復で大きく進むのは、AIが多くの部分を勝手に決めているからです。「痒い所に手は届かないが、ものすごい勢いで全身をきれいにしてくれる」というたとえが、字幕に出てきます。

○ よくある勘違い:Manusが特別、という話ではありません。みかみさんは「Cursorを使えば、もっとうまく作れる」とも言っています。今回は、コードが書けない社員の人が2時間で作る必要があったから、使い方の簡単なManusを選んだだけです
○ 関係する単元:エージェントの考え方はNo.05、No.06

③ 画像を作る :ナノバナナプロ さらっと

「2000人を突破した」というお知らせのツイートに使う画像は、ナノバナナプロというツールで作りました。 みかみさんが気にしていたのは、画像の中の文字です。よく見ると、文字が少し変でした。

画像の中の小さな文字は、AIが苦手です。 公開前に、文字を人の目で確かめる習慣が要ります。

④ スライドを作る :Genspark 必ず覚える

大切な相手に新サービスをプレゼンした時のスライドは、Gensparkで作りました。 Gensparkは、Manusとほぼ同じように、一気に作ってくれるツールです。 みかみさんの説明では、Gensparkは、あとから修正しやすいのが違いです。

流れは、こうです。

  1. まず、スライドの文章の骨子(メモ)を決める。ここは、ChatGPTと話しながら作る。
  2. 骨子を渡して、スライドを作ってもらう。
  3. 「ここが違う」「余白を直して」と、何度か直す。
  4. 画面上で、手で動かして編集する。気に入らなければ、元の状態に戻せる。

骨子づくりでは、メモ帳ではなくマインドマップ(言葉を枝分かれの図にして書くメモ)を使っています。 理由は、どの言葉がどこに効いているかが見やすいからです。うまくいかない時に、その枝だけ消せます。

骨子づくりは、30分もかからなかったそうです。

第2章 日常で使う事例と、全部を進める仕組み

① 思い出せないものを探す :ChatGPT さらっと

みかみさんが「一番びっくりした」と言う使い方は、仕事の話ではありません。 昔使っていたシャンプーの名前が思い出せなくて、ChatGPTに聞いたら、一発で出てきた、という話です。

ポイントは、聞き方です。 名前は分からなくても、「香りは〇〇に似ている」「値段はこのくらい」と、覚えているヒントを全部伝えています。 曲の名前を探す時も同じです。「カラオケでよく歌われる」「あの有名なアニメのやつ」と、思い出せる特徴を並べると当たります。

仕事に置き換えると、「名前が分からない物を探す」場面は、意外と多くあります。

② 全部のタスクを進めてくれる仕組み  必ず覚える

動画の最後に、みかみさんが「毎日これと一緒に仕事をしている」と紹介したものがあります。 みかみさんの会社で作った、タスクを1つずつ進めていく仕組みです。

なぜ、ChatGPTだけでは足りないのか。 みかみさんの答えは、人間は、やりたいことをAIに全部伝えきれないからです。 そこを、仕組みの方がカバーします。何をどうすべきかを分かった上で、やりたいことが達成できる方向へ引っ張ってくれるからです。

例は、「YouTube登録者100万人を目指す」です。 そのタスクを書くと、誰がどこで何をするかをまとめて、進めてくれます。

これは、この講座の最初から言っていることと同じです。 ゴールと今の状況を1か所にまとめて渡せば、AIが動ける、という話です。 みかみさんの会社では、ゴール管理ツール(Addness)を使っています。ただ、ゴールとタスクと今の状況を1か所で管理できるツールなら、考え方は同じです。

③ ツールの選び方 :速さと直しやすさ 必ず覚える

ここまでの事例を、選び方の目で整理します。

事例 ツール(動画) 向く場面 人が確かめる所
コード Cursor 他のコードも見ながら書く 動くかの確認
ホームページ Manus 一気に作りたい デザインの細部
画像 ナノバナナプロ 告知の画像 画像の中の文字
スライド Genspark あとから直したい 余白や文章
思い出し検索 ChatGPT 名前が分からない物探し 出てきた答えが合っているか

選び方の目安は2つです。 一気に作りたいなら、エージェント型。細かく直しながら作るなら、直しやすいもの。 そして、どのツールでも、残りの10点は人が直します。

第3章 自分の事業に当てはめる

① 4つの事業で、どの事例が使えるか  必ず覚える

動画の事例を、あなたの4つの事業に当てはめると、次のようになります。 これは動画の話ではなく、動画の使い方をあなたの場面に置き換えた「例」です。

事業 使えそうな事例 使い方の例
訪問介護 スライド、思い出し検索 研修用のスライドの骨子づくり。名前が分からない制度や書類の探し物
ダンススタジオ ホームページ、画像 体験レッスンの紹介ページ。イベントの告知画像(文字は必ず確認)
Kindle出版 スライド、タスクの仕組み 本の構成の骨子づくり。出版までのタスクを1つずつ進める
コンテンツ販売 ホームページ、画像、スライド 販売ページ。告知画像。説明用のスライド

訪問介護で使う時は、利用者さんの情報をAIに入れる時、名前など本人が分かる所を必ず伏せてください。 研修用の資料なら、実際の記録は入れず、一般的な内容だけで作れます。

② 最初の1つの選び方  さらっと

全部を一度にやる必要はありません。 次の順で、1つだけ選んでください。

  1. 毎週やっていて、少し面倒な作業を1つ探す。
  2. その作業の「ゴール」と「今の状況」を、3行で書く。
  3. 一気に作るタイプか、直しやすいタイプか、会話タイプかを選ぶ。
  4. 出てきた結果を、人が確かめて、足りない10点を直す。

③ 講座の最後に:卒業課題へ

この講座のゴールは、自分の事業のゴールと今の状況を1か所にまとめ、AIに「これやっといて」と仕事を任せて、毎日の仕事を回せることでした。

卒業課題は、次の3つを、1週間回すことです。

  1. 自分の事業を1つ選び、その事業のゴールと今の状況を1か所に書き出す。
  2. AIの環境を、層ごとに点検する。
  3. AI社員(役割と手順を決めて、仕事を任せるAI)を1体作って、毎日の仕事を1つ任せる。出てきた結果を直して、設定に戻す。

この単元の事例は、(3) で「どんな仕事を任せるか」を選ぶ材料になります。

○ 2026-11-05時点で公式ページで確認:
 Cursor:「コーディングエージェント」で、コードの全体のつながりを調べる使い方もできる、と公式ドキュメントにあります。https://cursor.com/docs
 Manus:公式ドキュメントでは、質問に答えるだけでなく、計画・実行・成果物の納品まで行う「汎用のAIエージェント」と説明されています。ホームページやスライドの作成は、このページには書かれていません。動画では、ホームページ作成に使っていました。https://manus.im/docs/fr
 ナノバナナプロ:Googleの公式ブログに、画像の中の文字表示が得意と書かれている一方、「小さな文字や正しいつづりは、うまくいかないことがある」「多言語の文字は文法の間違いが出ることがある」とあります。https://blog.google/products-and-platforms/products/gemini/prompting-tips-nano-banana-pro/  新しい版が出ている可能性があります。
 Genspark:公式ページを開けなかったため確認できていません。動画では、スライドをあとから直しやすいツールとして使っていました。
○ 料金は変わりやすいので、この単元では書きません

一気に作るAIは速いが、残り10点は人が直す。自分の事業で毎週面倒な作業を1つ選び、ゴールと今の状況を渡して試す。

第4章 やってみよう

10分でできる演習です。AIは使わず、書くだけです。

  1. 4つの事業(訪問介護・ダンススタジオ・Kindle出版・コンテンツ販売)から、1つ選びます。
  2. その事業で、今週の面倒な作業を1つ書きます。
  3. その作業が「一気に作る」「直しながら作る」「会話で探す」のどれに近いか、1つ選びます。
  4. AIに渡す「ゴール」を1文、「今の状況」を3行で書きます。
  5. 出てきた結果で、人が必ず確かめる所を、1つ書きます。

訪問介護を選ぶ場合は、利用者さんの情報をAIに入れる時、名前など本人が分かる所を必ず伏せてください。 作業の種類(例:「研修スライドの骨子」)だけを書けば足ります。

確認問題

問1 公開の2時間前まで、新サービスの紹介ページができていませんでした。みかみさんの会社は、どうやって間に合わせましたか。

問2 AIで作った画像を、告知のツイートに使います。公開前に必ず確かめるべきなのはどれですか。

問3 シャンプーの名前を思い出せず、ChatGPTに聞いて当たりました。聞き方のポイントはどれですか。

問4 スライドを作る時の流れとして、動画の説明に合うのはどれですか。

出典:みかみ『【超実践】年商30億社長のAI活用事例5選〜ガチで使ってるやつだけ〜』(YouTube, 2026-01-09, https://www.youtube.com/watch?v=SbRM0dQgvDs)