AI社員で回す会社講座

区分3 会社の形を変える★★

No.07 人とAIの役割分担

人とAIの役割分担と、人に残る仕事は何かをはっきりさせます。この講座のまとめにあたる回です。ここまでの単元を思い出しながら、自分の事業に引き寄せて読み進めてください。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 人数とAIの掛け算
  3. 第2章 人に残る仕事
  4. 第3章 人を減らした話の読み方
  5. 第4章 やってみよう
  6. 確認問題

第0章 前提知識

① 役割分担とは :誰が何を受け持つかを決めること

役割分担は、仕事を「AI社員(役割と手順を決めて、仕事を任せるAI。No.05で作りました)」と「人」に振り分けることです。 この単元の目的は、AIにできる所を任せたうえで、人にしか残らない所がどこかを、自分の言葉で言えるようにすることです。

元になるのは、みかみさん(発信者)の2本の動画です。 1本は、AI社員の作り方を見せた動画。もう1本は、Claude Codeで仕事をしながら視聴者の質問に答えたライブです。

② 先に伝えておくこと:人を減らした話は、雇用の話ではない

動画には、みかみさんの会社が人を減らしても売上が落ちなかった話が出てきます。 でも、これは「人を減らせば成功する」という話ではありません。 家族やスタッフと営む事業では、人を減らす話として当てはめないでください。 この単元で使うのは、「仕事の量をどう増やすか」と「人は何を受け持つか」の考え方だけです。

③ 前の単元とのつながり

No.01〜04で、ゴールと今の状況(コンテキスト=AIが前提として知っておく今の状況)をまとめ、毎日の仕事をAIで回しました。 No.05で、専門のAI社員を1体作って育てました。 この単元は、そのAI社員が増えた時に、人は何をするのかを考えます。

○ 関係する単元:No.05(AI社員を作って育てる)
○ 数字(人数・点数)は、みかみさんの動画での話し方のままです。あなたの事業の数字ではありません

第1章 人数とAIの掛け算

① 伸びる会社は、仕事の量が多い会社 :人数より、できる仕事の量 必ず覚える

みかみさんは、会社を3つに分けて話しています。

みかみさん自身も、これから採用を加速させようと考えている、と話しています。 人が減っても売上が変わらなかった話は、第3章で見ます。そちらは、これからの伸ばし方の話ではなく、過去に起きたことの話です。

理由は簡単だと言います。 一番伸びる会社は、やれる仕事の量が多い会社です。 ビジネスは、最後は持っている力(リソース)の勝負になるからです。

みかみさんの計算は、こうです。

みかみさん自身が「単純計算」と言っています。数字そのものを信じるのではなく、「人数×AIの使い方」で仕事量が決まる、という形を覚えておきます。 この計算で、AIを使うと何倍になるのかという前提は、動画では説明されていません。

② 「人を増やさない」を、どう読み替えるか :増やすのは、仕事の量 必ず覚える

みかみさんは、人を増やす方向で動いています。 ところが、この講座を読むあなたが、たとえば人を増やさずに事業を大きくしたいなら、向きが違います。

その場合に見るべきは、数字の元になっている考え方です。 大きくしたいのは、人数ではなく、仕事の量です。 人を増やさないなら、増やす先はAI社員です。1人が受け持つ仕事を、AI社員と一緒に増やします。

つまり、その場合は「AIを触らせながら、人は今のまま、AI社員を増やす」形です。 みかみさんの話から借りるのは、「一番伸びないのはAIを触らせない会社」という所です。

③ 育てるには時間がかかる :短期と長期のトレードオフ さらっと

みかみさんは、売上を短期で伸ばす行動と、長期で伸ばす行動は、必ずぶつかると言います。 今すぐ売上を増やそうとすると、3年後の売上は減ります。 人を育てることは、3年後には効きますが、手前では効きません。

AI社員も同じです。第2章で見るように、育てる手間が先に来ます。

第2章 人に残る仕事

① AIは90点、人は設定する側 :120点の部分を作る 必ず覚える

ここで出る点数は、仕事の出来の感覚的な物差しです。みかみさん自身の仕事の出来を100点としたとき、相手がどのくらいできるか、という話です。 みかみさんは、この物差しで、AI社員は90点だと言います。 一方、人を雇うと30点、とてもいい人でも50点だそうです。 これは、みかみさんの感覚としての数字で、動画の主張として紹介しているだけです。人を点数で比べる意図はありません。家族やスタッフの評価には使わないでください。

また、No.05の「最初は70点で、直して90点」は、別の話です。あちらは、作ったAI社員が、使いながら育って良くなっていく話です。ここでの点数は、人とAI社員を比べる物差しです。

雇った人は、すぐ戦力にはなりません。 戦力になるのは3年後で、それまでは手間がかかる、とも言っています。 だから、人を雇うことは「楽になる」ことではありません。

では、AIにできなくて、人に残るのは何か。 みかみさんの答えは、120点の部分です。 AIは、人が設定しないと使い物になりません。設定するのは人間です。 だから、AIは自分より上にはなれない。人が手をかければ、AIは必ずよくなる。手放し運転はできない、という話です。

人がやるのは、AIのレベルを上げて、他のことをできるようにすることです。 人が理解できないことを、AIにさせまくってはいけません。

② どこまで見るか :見る所は決めておく 必ず覚える

AIが文章をどう書いているかなど、細かい中身まで見る必要はありません。 でも、お客さんとどうやりとりしているか、のような大事な所は見ます。 どこまで見るかは、その人の能力によって変わります。

「自分がもう見なくなるなら、自分はいらなくなる」とも言っています。 見る所が、人に残る仕事の場所です。

別の動画では、大きな作業を暴走させないコツを聞かれて、こう答えています。 自分が分かることしかAIにやらせない。分からないことをやらせると、うまくいかず、全部無駄になる。 部下への指示と同じで、適切に頼めばやってくれますが、無理な仕事を押し付けても何も起きません。

③ ゴールに関する経験を持つ :AIの出した結果に「もっといい」と言える力 必ず覚える

視聴者から「AIが当たり前になったら、何が残りますか」という質問がありました。 みかみさんは、こう答えています。

何をためるかは、ゴール次第だそうです。 ポスターの経験が深い人は、ポスター作りでAIに指摘できます。でも、お客さん対応や経理の作業では、その経験は役に立たない、と例を出しています。

別の動画(No.05で使った動画)では、大事な力を「その領域の業務をしっかりやる力と、それを人にやらせる力」の2つ、つまり実行力とマネジメント力、と言っています。

○ 人に残る仕事のまとめ:①AIを設定して育てる ②大事な所を見る ③ゴールの経験を持ち、AIの結果にもっといいと言える。この3つは、第1章の「仕事の量を増やす」を支える側です
○ よくある勘違い:「AIに任せれば人は何もしなくてよい」ではありません。みかみさんは、手放し運転はできないと言っています

第3章 人を減らした話の読み方

① 動画に出てくる数字 :動画での話し方のまま さらっと

動画には、人が減っても売上が変わらなかった話が2つ出てきます。

数字は、動画での話し方のままです。正確な数字としては扱いません。 これは「人を減らして売上が変わらなかった」という過去の結果の話です。第1章①の「人が減っていく会社は伸びない」は、これからどう伸ばすかの話で、みかみさんは今後は採用を加速させる考えです。2つは、見ている時点が違う、とこの講座では読んでいます(動画の中で2つを並べて説明している所はありません)。

② 減らした理由 :育てる余裕がなかった 必ず覚える

減らした理由として、みかみさんは次のように話しています。 30点の人をじっくり時間をかけて育てたかったけれど、そこまでやりきれなかった。お金も足りなかった。仕方なく人を減らした、という流れです。

つまり、「AIがあるから人はいらない」と言ったわけではありません。 会社の状況(お金、スピード)の中での判断だった、と話しています。

③ 家族経営では、そのまま当てはめない 必ず覚える

たとえば、あなたの事業が家族やスタッフと一緒に営む、小さな規模だとします。 上の話は、300人規模の会社が、状況に合わせて人を減らした話でした。 そのまま「人を減らそう」とは読まないでください。

使うのは、次の2点だけです。

スタッフや家族に何を担当してもらうかは、これから考える所です。 この単元の最後の「やってみよう」で、仕事を書き出して仕分けしてみます。

第4章 やってみよう

自分の事業を1つ選び、仕事を「AI社員」「人」「一緒に」の3つに仕分けします(10分)。 事業は、訪問介護、ダンススタジオ、Kindle出版、コンテンツ販売のどれでも構いません。

  1. 週にやっている仕事を5つ書き出す(例:Kindleの紹介文を書く、体験の案内文を作る、ヘルパーさんへのお知らせを作る)
  2. それぞれを、次の3つに分ける
    • AI社員に任せる(下書き・集計など、人が見て直せるもの)
    • 人がやる(現場での対応、お客さんや利用者さんとの直接のやりとりなど)
    • 一緒にやる(AIが出して、人が直す)
  3. 「一緒に」に入れたものについて、「もっといいと言える基準」を1行で書く
  4. 人に残した仕事のうち、あなたが自分で見る所を1つ決める

介護の仕事を書く時は、利用者さんの名前など本人が分かる情報は書かないでください。 また、この分け方はあくまで考えるための練習です。誰を何に配置するかを決める話ではありません。

確認問題

問1 動画で、一番伸びるとされる会社はどれですか。

問2 「人を増やさずに事業を大きくしたい」あなたが、この講座の読み替えで、動画の考え方を使う時の読み方として、合うのはどれですか。

問3 AIが「これを作りました」と出してきました。人に残る仕事として、動画に合う動きはどれですか。

出典: - みかみ『【実演】そのAI、ほんとに「社員」って呼べる?年商30億AI企業社長が、うちのAI社員の作り方を見せます』(YouTube, 2026-11-02, https://www.youtube.com/watch?v=CvziSMLLJxc) - みかみ『Claude Code でガチで仕事する風景【大暴露LIVE】』(YouTube, 2026-04-22, https://www.youtube.com/watch?v=kOF4sM3qso4)