AI社員で回す会社講座

区分2 毎日の仕事をAIで回す★★

No.06 AIチームに出す指示は1か所から

複数のAIに仕事を分けて任せたい時、指示を出す相手を1か所にする考え方を学びます。動画の実演(SEO・AIO対策)で流れを確かめます。機能の名前より、頼み方の形を持ち帰る回です。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 指示を出す相手を1か所にする
  3. 第2章 実演:SEO・AIO対策を窓口に任せる
  4. 第3章 考える深さと、使える量の管理
  5. 第4章 やってみよう
  6. 確認問題

第0章 前提知識

① この単元で出てくる言葉 :まず4つだけ

この単元は、みかみさん(発信者)が Claude Code の「プロジェクト」機能を実演する動画が動画です。 言葉が多いので、先に4つだけ押さえます。

コンテキスト(AIが前提として知っておく今の状況)は、この講座でずっと出てきます。 プロジェクトでは、このコンテキストを最初に1回渡しておくことになります。

② イメージは「部下に分けて頼む上司」

動画のたとえはこうです。 人は、ひとつ頼んだ後で「これもお願い」と言うと、「分かりました」と受けて、別の部下へ振り分けます。 頼んだ人が、終わるまで次の話を聞かない、ということはありません。

みかみさんは、プロジェクトをこの「窓口役」のように説明しています。 あなたが話すのは窓口だけです。窓口が、仕事を分けて、配って、報告をまとめます。

③ 動画の時点の話です

ツールの機能や設定は、すぐ変わります。 動画は2026年10月16日の公開です。みかみさん自身も「プロジェクトという形は半年後に変わるかもしれない」と予想しています。

だからこの単元では、「機能の名前」より「1か所に頼む考え方」を持ち帰ってください。 公式ページで今の状態を確かめた結果は、第3章の最後の枠にまとめています。

第1章 指示を出す相手を1か所にする

① 1体ずつ頼む方式と、窓口に頼む方式  必ず覚える

動画では、まず似たツールとの違いを話しています。 みかみさんが普段使っている、AIを1体ずつ人のように扱うツールがあります。 それに対して、プロジェクトは「プロジェクト単位でお願いする」感じだと説明しています。

みかみさんの言い方では、1体ずつのツールは「ザ・人間」のようです。 プロジェクトは「プロジェクトのことしか考えない、少し変わった人間」で、少しAIらしさが残っているそうです。

仕事を進める力は、プロジェクトの方が強いと感じる、という感想でした。

② 並べて見る疲れが、なくなる  必ず覚える

AIのスレッドを10個並べて、全部を目で追うのは、頭が疲れます。 みかみさんは、そう話しています。

実は、1つのスレッドに「お前がメインだ。俺はお前としか話さない。止まったら必ず報告しろ」と伝えて、同じことを試したそうです。 けれど、話がうまくかみ合わず、かえって見にくくなってやめたとのことです。 それが、プロジェクトでは最初から形になっている、という説明でした。

進み具合も、こちらから追う必要がなくなります。 窓口が進捗を上げてくれて、足りなければ「もっとやることはないか」と言えば追加で動きます。

③ 向く仕事と、向かない仕事

みかみさんの使い分けは、とてもシンプルです。

「ふわっといろいろなことを同時に進める」時にプロジェクトは便利、という整理です。

○ よくある勘違い:プロジェクトにすれば、何でも勝手に良くなるわけではありません。動画でも、使いこなしが大事だと言っています
○ 弱い所:動画では、スレッドごとの状態(作業中・待ち)が見分けにくい、とも話しています。窓口の報告を読む習慣が要ります

第2章 実演:SEO・AIO対策を窓口に任せる

① 何を頼んだのか  必ず覚える

実演の題材は、みかみさんの会社のサイトの「SEO・AIO対策」です。 SEOは、検索結果で見つけてもらいやすくする工夫です。 AIOは、AIにページを読んでもらいやすくする工夫、という意味で動画では使われています。

やり方は短いです。 新しいプロジェクトを作り、「SEO・AIO対策をする」と目的を伝え、コンテキストを追加します。 あとは「どんどん進めて」「他にやることはないか」と窓口に話しかけていきます。

窓口は、目的ごとにスレッドを立ち上げます。 動画の途中では、調べる・競合を分析する・キーワードを決めるなどの作業が同時に動いていました。

② 出てきた結果を、確かめる

動画の最後に、窓口がまとめた結果が見られます。

英語版しか読めなかったページを、日本語でも読めるようにする作業もありました。 17の言語に対応した、という話も出てきます。

AIが読みやすいようにページの案内を整える作業や、検索エンジン向けの方針、サイトの地図の整備も進みました。 みかみさんは、SEOの業者さんが1週間かけて行うリサーチが、ほぼ終わった、と感想を話しています。

ここで大事なのは、出てきたものを人が見て、OKを出してから反映する流れです。 動画でも「これでオッケー。反映できそうなものは反映しておいて」と、みかみさんが指示を出していました。

③ なぜここまで動けたのか  必ず覚える

動画の中で、スレッドがどんどん動く様子を見て、聞き手が「みかみさんの環境設定がちゃんとしているからですね」と言う場面があります。 みかみさんも「それはそう」と答えました。

窓口に渡したのは、これまでの会社の情報や、やってきたことをまとめたデータです。 「このプロジェクトの責任者として任命された」という前提が分かるので、AIは迷わず動きます。

つまり、いきなり「SEOをやって」と頼むのではなく、ゴールと今の状況を先に渡しているから動けた、という話です。 これは、この講座の最初から言っていることと同じです。

④ スマホからも動かせる

実演では、スマホから窓口に頼む場面も出てきます。 窓口が、パソコン側に「依頼書」を送り、パソコンでしかできない作業は、そちらでやってくれた、という説明でした。

使った量も話題になりました。 字幕では、数十分で非常に多くのトークン(AIが読み書きする量の単位)を使ったと言っています。 正確な数字は字幕が崩れていたので、ここでは書きません。

第3章 考える深さと、使える量の管理

① effort:深く考えるほど、遅く慎重になる  必ず覚える

effortは、AIがどれだけ深く考えてから答えるかの設定です。 動画では、違いをこう説明しています。

また、動画でプロジェクトを作った時の初期の設定は「中」で、みかみさんは驚いていました。 返事が早く、窓口が次々に仕事を回せるので、考えさせすぎない方がきれいに回るのだろう、という推測です。

その上で、みかみさんは、SEOの実演では「少し高めがいい」と話しています。 窓口とスレッドは、別々に設定を変えられます。難しい調査は上げ、軽い作業は下げる、という調整が効きます。

② セッションの上限と、その対処  さらっと

動画では、5時間ごとの使える量の上限(セッション上限)にも触れています。 1つのアカウントで何本もスレッドを動かすと、この上限に早く当たってしまう、という話です。

みかみさんは、動画の中で複数のアカウントを使い分けていました。 ただ、これはみかみさんのやり方の紹介です。この講座では、あなたにすすめません。

公式ページには、複数アカウントで回す方法は書かれていません。 その代わり、使う量を減らす方法は書かれています(下の枠)。

③ 動画の予言と、持ち帰ること  さらっと

みかみさんは、動画の最後で「プロジェクトという形は、半年ほどで普通のスレッドの中に取り込まれて消えるのでは」と予想しています。 これは本人の予想で、確かな情報ではありません。

この単元で持ち帰るのは、機能名ではなく、次の3点です。

○ 2026-11-05時点で公式ページで確認:Claude Code のプロジェクトは、1つの会話(窓口)が仕事を分けて、スレッドがそれぞれ別の作業を進める機能です。ベータ版として段階的に提供中で、画面に出ていない人もいます。Team・Enterpriseプランではまだ使えません。
 https://code.claude.com/docs/en/claude-projects
○ 同じページ:新しいプロジェクトの初期設定は、スレッドが高めのeffort、窓口が低めのeffortです。動画の説明(初期が「中」)とは違うので、「Project settings > General」で今の設定を確かめてください。窓口用とスレッド用のモデルとeffortは、別々に変えられます。
○ 同じページ:全スレッドに共通で渡す決まりは「Project instructions(プロジェクトの指示)」に書きます。
○ 同じページ:使える量の上限に当たったスレッドは、待って、上限が戻ったら自動で続きます。止めたい時はスレッドの Stop か、プロジェクトの一時停止を使います。
○ effortの段階と使い分け:low・medium・high・xhigh・max。軽いやり取りは low、確かめが大事な作業は high。https://code.claude.com/docs/en/model-config
○ 使う量を減らす方法:軽い作業は小さなモデルや低めのeffortにする。https://code.claude.com/docs/en/costs
○ サブエージェント(Claude Code の中で、専用の役割を持つ小さなAI)は、別の会話の窓を持って、結果だけを返します。https://code.claude.com/docs/en/sub-agents
○ 料金は変わりやすいので、この単元では書きません

指示を出す相手は1か所。最初にゴールと今の状況を渡す。出てきた結果は、人が確かめてから反映する。

第4章 やってみよう

10分でできる演習です。あなたの事業から1つ選んで、「窓口に頼む」を紙の上で試します。 AIは使いません。書くだけです。

  1. 事業を1つ選びます(訪問介護・ダンススタジオ・Kindle出版・コンテンツ販売のどれか)。
  2. その事業の「ゴール」を1文で書きます。
  3. 窓口に最初に渡す「今の状況」を、3行で書きます。
  4. その事業の仕事を、3つに分けて書きます(例:ダンススタジオなら「体験レッスンの案内文」「生徒さんへの月間連絡」「SNS投稿の案」)。
  5. 3つのうち、人が必ず確かめてから出すものに、印を付けます。

訪問介護を選ぶ場合は、利用者さんの情報をAIに入れる時、名前など本人が分かる所を必ず伏せてください。 この演習では、伏せた状態の「仕事の種類」だけを書けば十分です(例:「訪問記録の書き方の見直し」)。

確認問題

問1 3つの仕事を、複数のAIに分けて任せたいです。みかみさんの実演に近い、指示の出し方はどれですか。

問2 実演で、プロジェクトが短い時間で動けた理由として、みかみさんが挙げたのはどれですか。

問3 effortを高くした時の動きとして、動画の説明に合うのはどれですか。

問4 実演の最後に、窓口がまとめた変更が出てきました。次にやるべきことはどれですか。

出典:みかみ『【実演】指示する相手は1人、働くのはAIチーム。年商30億社長がClaude Code「プロジェクト」を徹底解説』(YouTube, 2026-10-16, https://www.youtube.com/watch?v=Eh75KT85Y40)